■K&H / 時計師とデザイナーの出会い
時計デザイナーの役割は既成のムーブメント(以後機械体とする)を、商品企画に基づいてデザインされた時計ケースに収める事である。
社内デザイナーの頃は、それが仕事であるとして何の疑問も持たずにやってきた。
デザイン作業の基本は素材のとの対話であると今でも考えているが、内包物の機械体との会話が皆無である事に気が付いた。
歴史的に見ると、携帯可能な時計の発明以降400年間以上に渡り機械体は円形が中心になっている。
言い換えるとデザイナーは、その間、時計は円形の機械体を納める物であると言う呪縛に縛られて来たと言える。
そんな疑問を感じていた頃に、時計師・小堀康広氏との偶然の出会いがあり、共同で時計を開発することに至った。
時計デザイナー・プランナー/原 久
■原 久 略歴
1950年 | 長野県に生まれる |
1968年 | 長野県立須坂高校卒業 |
1973年 | イタリア国立美術研究所(フィレンツェ) 入学 |
1974年 | デンマーク王立工芸学校 金工科入学 |
1977年 | 芸術手工賞を女王陛下より賜る 同校卒業 諏訪精工舎(現セイコーエプソン入社 ジュエリーウオッチ部門の設立に携わる ジュエリー製作技法のトレーナーとデザイナーに就任 |
1979~ 1985年 |
ジュネーブ市賞受賞 時計、宝飾、七宝各部門 |
1982年 | 2億2千万円を頂点とする日本初のジュエリーウオッチ・コレクションを発表 デザインと製作の総指揮を担当 |
1988年 | セイコーエプソン退社 |
1990年 | 株式会社 瑩(デザイン会社)設立 |
1992~ 1994年 |
横浜 岩崎学園ジュエリー科 非常勤講師 |
1996~ 1999年 |
東京 水野学園 時計学科非常勤講師 | 2002~ 2007年 |
ショップ・チャンネルにて、HISASHI HARAオリジナルウオッチの販売 |
2010年 | K&Hムーブメントの開発を小堀康広と 開始 |
2018年 | K&Hムーブメント完成 |
2019年 | K&Hムーブメント 東京都中小企業振興公社・世界発信コンペテション製品・技術(ベンチャー技術)部門 特別賞受賞 |
■原久の詳細については『原久 時計スタジオ』でご覧になれます。
■時計師/小堀 康広 略歴
1951年 | 東京都に生まれる |
1969年 | 東京工業高校卒業 |
1971年 | 芝浦工業短期大学卒業 |
1972年~ | 高千穂工業設備設計事務所 川崎製鉄(株)溶接部門 |
1974年~ | 横浜東亜モータサイクル(株)ブリジストン自転車組立部門 |
1985年 | 有限会社 雪谷輪業社設立 |
1986年 | 時計ムーブメントの研究と製作を独学にて始める |
1999年 | 水野学園ウオッチメーカー科入学 |
2000年 | 同校卒業 |
2000年 | 時計修理三級技能師取得 |
2010年 | K&Hムーブメントの開発を原 久と開始 |
2018年 | K&Hムーブメント完成 |
2019年 | K&Hムーブメント 東京都中小企業振興公社・世界発信コンペテション製品・技術(ベンチャー技術)部門 特別賞受賞 |